駒ヶ根キャンプセンター
元々の木曽駒ヶ岳登山予定には組み込まれていなかった、プランB。
繁忙期の滑り止めとして予約を取り、
ひょんなことから訪れた伊那谷、駒ヶ根のキャンプ場。
そこはそんな「ひょん」程度で訪れるべきではないほど安定感抜群のキャンプ場でした。
その場所は90年代キャンプブームから在るような、しっかりと整備されつつもどこか懐かしみのある雰囲気を持ちながらも、現代への移行もしっかりできており、総じて高規格、これといった弱点も見当たりません。
また、規格も然ることながら立地や山行記録を加味して、やはり登山の前泊にも適しているな、といった印象でした。
キャンパー・ハイカー混合した目線で特徴と良かったところをお伝えしていきます。
まず立地
駒ヶ根ICから車で5分、あっという間に到着します。
位置的に言うと、駒ヶ根ICと菅の台バスセンターの間
伊那谷の地形上、ふもとに位置する駒ヶ根駅あたりから少しずつ標高を上げていく高原のようなキャンプ場です。
キャンプ場に隣接して大きな川が流れております。この川の源流はあの木曽駒ヶ岳、ロープウェーから見下ろす数々の滝が行きつく場所です。これも登山とセットで物思うと中々染みるものがありますネ。
また、地図で見るイメージは”結構道路がしっかり敷かれていてタウンチックなのかな”と思いきやゴリゴリの田舎道、周りは森だらけです。
周辺施設
これが割と肝心なのですが、駒ヶ根ICからキャンプ場へ向かう間、及び周辺にコンビニ・スーパーはありません。
駒ヶ根ICからキャンプ場と反対方向へ行くと幹線道路があります。その通り沿いにコンビニがあります。そのあたりで調達するのが吉かと。
スーパーは駒ヶ根駅前に1件あるのでそこで調達するとよいでしょう。
また、ここでたまーに牛乳パンが売っているので見つけたら買うべきです。めっちゃおいしいです。笑
お風呂事情
キャンプ場内にシャワールームがありますし、周辺の浴場施設は数か所ありますので何も問題ないです。
こぶしの湯は少々遠くなりますが、車があればアクセスも問題ないでしょう。
徒歩で訪れた私たちはキャンプ場のシャワーに入ろう、と言っていたのですが面倒になって辞めました。
ノーシャワーで木曽駒ケ岳へ向かったのです。(汚い)
あれですよね、恐らく何日も風呂入らず山籠もりもできる体になってしまった故に、こういうラフなキャンプでも滅多に入らなくなってしまいました…。その分帰宅後、下山後、キャンプ後のお風呂が最高に気持ちいいということで。。
さぁ、駒ヶ根キャンプセンターチェックイン
チェックインまでの道のりは冒頭にも掲載した別記事に書いてあるため割愛します。
駒ヶ根駅前から路線バス 駒ヶ岳ロープウェイ線(菅の台経由)しらび平行きに乗車。
”切石公園下”で下車、目の前に”ホテルやまぶき”があるのでそこの側道へイン。
あとは真っすぐ200メートルくらい歩けば駒ヶ根キャンプセンターへ到着です。
さて、敷地に入るとすぐに大きな管理棟がありますのでここで受付です。
料金は画像の通り1区画2200円、+施設協力金とお車代 区画ごとに価格が違うこともなく解りやすくてよいです。 最近のキャンプ料金事情って、あの区画はこの値段、この区画はこの値段、と分かれてることも多く、 ちょっと煩わしいです。違う区画で金額上がるからキャンプしないって結論には至りませんけど、なんかね、、、
そして価格、びっくりでした。1区画ですよ。同じような業態のファミリーキャンプ場は一人2000円取ることもザラな中で、これはかなり良心的な価格分類となりますね。
また、管理棟の中は従来のキャンプ場と同様に売店あり。食材や炭、薪やその他ギアなど困ったときに助かる備品が揃ってます。その他機材レンタルもやっているので忘れ物やプラン変更などで困ったときに大いに役立ちます。
チェックイン時に諸々の説明を受け、奇麗なトイレで用を足し、今宵私たち寝床、テント場へ向かいます。
テント場
私たちのテント場は管理棟から一番近い、というかすぐ隣、写真から見える背景の建物は管理棟です。笑
登山目的で早朝発ということで、出口に一番近い場所へお気遣い、ご案内いただきました。
こちらは”ツーリング”という名称のサイトになり、8m×8m程度の広さの区画が点々と並んでおります。
お互い山岳テントの為、ささっと区画内を斜めに2分割して場所割り完了。そして10分程度でテント設営を終え、これでチェックイン後すべての作業が完了です。
これがキャンプで山岳テントを使う良い点、大掛かりで便利な設営も楽しいけど準備・搬入・撤収・ケアのすべてが大掛かりで億劫です…
このスタイルに慣れてしまった私はサマリーポケットにキャンプ系大道具は全てお預け、必要な時だけ出し入れするスタイルに落ち着きました。(一度も出してない)
さて、話が反れましたが駒ヶ根に降り立ち初日、悔しくも山に行けなかった私たちはここで鬱憤を晴らします。
「🍺」
と思いきや、ニキが早速取り掛かりました。
恒例のパン作りです。
ニキのすごいところはキャンプでパン作りをすることだけでなく、ザック1つの装備でパン作りを始め、おいしく完成させてしまうところです。
「発酵は適当っしょ」「イースト菌足りなかったかなぁ」「水入れ過ぎたかもしんね」とか言いながらいつもおいしいですw
さて、食事は全部ニキに任せて僕はシャインマスカットを食べます。(先輩、いつも僕をサボらせてくれてありがとうございます!!!)
Film Log
夜は早寝、朝は早起き
歓談もそこそこに明日は始発バス、4時起き5時のバス。
夜が始まってひと段落した辺りから、「明日は早起きだしそろそろ就寝を、」とどちらから声をかけることもなく、どこかソワソワした雰囲気になってきます。何も言わず少し身の回りを片付け始め、ナチュラルに就寝準備が始まります。
特段早起きだしバス時間というケツがある分、”残すはテント撤収のみ”くらいまで仕舞わねば。
ここは通常のキャンプと大きく異なる点ですね。
とまぁいそいそと就寝準備を始め、さくっと眠りに着きました。
朝は計画通りチェックアウト・ゴミ捨て
起床、定刻に起きれるテントの謎。家だとあんなに眠いのに、なぜ外泊だと目覚めもよくなのにすっきりしているのだろう。
よく寝たからコンディションは抜群。普段の車で前乗り、車中泊日帰り登山プランと比べたら倍くらい絶好調です。
このキャンプで生まれたゴミを山に持っていくのは大変だなぁ、なんて思っていたゴミ問題ですが、ここのキャンプ場は大半のゴミは回収してくれます。
水場にゴミ其々のバケツがあるのでそこへ。プラ・燃える・燃えない・ペット・缶 分別して捨てましょう。
そして薪や炭の燃え殻も回収していただけるとのことで本当に助かりました。(これだけは徒歩で持ち運ぶのが大変で、ペットボトルに詰めようかと思っていた悩み)
思わず立ち止まり息を飲んだ。南アルプスと朝焼けが最高に美しい…。
今年は北沢峠までのバスが出ておらず、特段山行計画が練りにくい南アルプス。まだ一度も訪れたことがありません。。
いつか行くから待っててね、と想いを込めて。
まとめ
冒頭にも書きましたが、総じて良いキャンプ場でした。
今回は登山としての前泊として使わせていただきましたが、いつかゆっくりとキャンプしに来たいものです。とはいえ毎年踏破更新中の木曽駒ヶ岳ですからきっと次も山に行きます。その次も山に行きます。
となると今回の山行とは逆のプランでDay2を駒ヶ根散策と設定すればゆっくりキャンプができそう。良いとこ取りの心満腹プラン。これだ。
日帰りで木曽駒ヶ岳に行って、万が一頂上山荘でテント泊ができなかったとき夕方ここにチェックイン、Day2を駒ヶ根から足を延ばして伊那まで散策プラン。
よさそう。
とにかくこのエリアはこれからも大変お世話になると思うので、特に大切に使っていきたいキャンプ場なのでした。