13Mountain / How Do You Feel? Camp & Hike

木曽駒ケ岳|9月の連休を使い初秋の木曽駒ヶ岳へ。賑わう峰々とハイシーズンの交通網がすごかった。

Pocket

初秋の木曽駒ケ岳1泊2日

今更ながらシルバーウィークに行った木曽駒ケ岳のことを書く。

この時に撮ったフィルムが返ってきたのだ。

懐かしみがてら振り返ってみると、

初秋の中央アルプス、木曽駒ケ岳。シルバーウィークということもあり凄まじい人手だった。

ここまでの繁忙シーズン、人気の山は初めてで、これ以上の山は北アルプスの某所何点かしか存在しないのではないかと思うほど。ここで経験した交通網と手段、心持ちは今後再訪する際にも役に立ちそうだし、更には誰かの参考になれば。

と色あせる前に書き綴ってみる。

まず、ここまでハイシーズンの山は初めてだったので洗礼を受けた感はあるが、一応私なりに色々と構えて行ったことが結果吉となる。

どんなことになってもよいように、予め2種のプランを用意し状況に応じてシフトできるように臨んだ。

木曽駒ケ岳とは

木曽駒ケ岳とは、中央アルプスの名峰。あの千畳敷カールを要する国内でも有数の観光山岳エリアである。

標高2956m、ロープウェーで2600m超まで稼げるので、高山でハイキングができる初心者でも踏破できる百名山。

千畳敷カールを目的とした紅葉ハイキングや夏の散策、歴史が作り上げた天然のカールと日本最高峰のホテル、最高低のロープウェーもあり、登山をしない人たちにもよく知られる山だ。

とまあ、きっと皆さん知っているであろう木曽駒ケ岳の説明はこの辺に、この日の登山計画を。

中央アルプスロープウェー

基本的な情報収集はほとんどこのサイトに集約されています。路線バスやロープウェーなど乗り換えが必要な其々の時刻表や天気、現地の状況やライブビューまで載っているのでいちいちあちこち見に行く必要がなくてありがたい限りです。

ここまでインフラが整っている山、かなり限られてくるのではないでしょうか。

今回の登山計画時にも大いに役立ちました。このベースとYAMAPでのルート組で粗方完了した感じですね、。

プランA

まず、元々予定しているプランAはこう。

  1. 当日早朝、バスタ新宿発の高速バスに乗り込み駒ヶ根へ向かう
  2. 駒ヶ根BTから路線バスに乗り継ぎ、中央アルプス玄関口しらび平へと降り立つ(待ち含め1時間見込み)
  3. ロープウェーを使い千畳敷カールへ(待ち時間含め20~30分見込み)
  4. 千畳敷カールを登り、乗越浄土⇒中岳を経て一目散に頂上山荘へ(1時間強見込み)
  5. 木曽駒ケ岳の頂上山荘テント場で1泊、
  6. テント場チェックイン後に設営やら一息やら、そして小語らいを終え、ゆっくりと西駒ケ岳を往復し散策
  7. 夜が更ける前の早めの就寝、からの木曽駒山頂でご来光
  8. 稜線へと足を延ばし静かな山域を経て宝剣山荘前へ戻る
  9. 時間に余裕があれば宝剣岳と木曽前岳へ。
  10. 17:00駒ヶ根バスターミナル発のバスに乗り込み帰宅”

ざっくりとこんなプランで計画していた。

プランA 前提で当日駒ヶ根到着まで望む

9/19 7:30新宿発 ~ 11:30駒ヶ根バスターミナル(以降:駒ヶ根BT)着

朝5時起き、7時にバスタ新宿、連休ど真ん中、まさかの長野県中央アルプスに向かう計画が当日発である。

この時の計画は決して間違っちゃいなかった。どうであれ、頂上山荘へ着けさえすればよいのだから。

しかし高速バスアクセスでの登山は良い。どちらが運転だなんだの煩わしいものもなく、お互いただただコンディションを調整して現地に向かうのみ。

※但し夜行の高速バスはコンディションバッド…だいたい快眠なんて不可能さ

乗り込んだ高速バスはコロナ禍の感染対策もしっかりできている印象。

とまあここまではよかった。準備から計画からすんなりうまく進んでいましたから。

この日はただの連休ではない。台風明けの3連休2日目、昨日は悪天で今日明日が好天、そしてシルバーウィークだ。

あの中央道が混まないわけなかった……

道中のSA小休憩再開の時、「このバスは予定時刻から二時間の遅れを見込んでおります」

!?!?!????!!!??????

11:30到着のはずが、まさかの2時間遅延で13:30着、

真っ先に浮かんだのは、「間に合うのか?」ではなかった。

”まあ、俺らは頂上山荘へ着けさえすればよいのだからね。”なんて甘い考えをしていた。

渋滞を超え、伊那で下路へ降りる。残すは下道を1時間である。

目的地の終点、駒ヶ根BTが 近づくに連れ、社内のアナウンスが鳴る。

「千畳敷カールのしらび平駅は現在1時間待ちとなっております。登山をご予定の方は……云々」

( ^ω^)・・・

おっと、ゆっくりここから考え直してみよう。

これから30分待って14:00のバスに乗り、45分バスに揺られ、しらび平ロープウェー駅を目指す。

またそこで現在1時間待ちのロープウェーに乗り頂上山荘でテント泊受付

コレ現地着何時だよ、、、

そして千畳敷駅からしらび平行きロープウェー最終は17:00

頂上山荘のテント場は早い者勝ちで70張り程度しかできない

⇒これ、満員でテント場受付できなかったら終わるんじゃね?

さてと、ここで用意しておいたリーサルウエポン「プランB」をBUDDYへ共有。急遽変更へ。

結果プランBとなったが

プランB

  1. 当日早朝、バスタ新宿発の高速バスに乗り込み駒ヶ根へ向かう
  2. 駒ヶ根BTに到着後、思い思いに駒ヶ根駅を散策し、フリープランとする。
  3. 買い出しや散策を経て駒ヶ根キャンプセンターへチェックインし、キャンプを楽しむ。
  4. 二日目始発のバスで混雑・渋滞なく悠々と木曽駒ケ岳へアクセス。
  5. プランAで予定していた登山計画2DAYを合体させ、日帰りプランで悠々と木曽駒周辺を歩く。

そんなプランB、私たちは1泊2日の登山に来ているはずがまさかのDay1、自由時間となった。

勿論、山頂テント泊と下のキャンプ場泊どちらに転んでも対応できるような装備で駒ヶ根へと足を運んだのが吉だった。

そんなこんななプランB、始まるよ。

私たちは駒ヶ根BT下車後一先ずbien bienへ向かう

bien bien とは、コーヒーとクラフトビールのお店だ

以前木曽駒ヶ岳へ来た際も立ち寄ったのだが、帰りのバス待ち(30分)で立ち寄り、本来ゆっくり嗜むべきであろうクラフトビールを何杯も駆け足で流し込み、帰りのバス酔いで苦しい思いをした記憶。(これは全て自業自得)

ご当地に極めて失礼、ブリュワリーに極めて失礼な以前の振る舞いにごめんなさいをしに来ました。

僕らは今日の木曽駒ケ岳とご来光を諦めた結果、長野県ご当地のクラフトビールにありつき、そして無限大の時間を過ごせることになったのだ。

これはこれでよかったんじゃね( ^ω^)・・・

ここで長野県のクラフトビールを盛大に愉しみながら以後の計画を練る。

買い出しは駅前のスーパーでできるっちゃね、そのほか何食おうね、

セブンイレブンの方にラーメン屋さんあるね。帰り寄ろうか。

あ、セブンイレブンにも寄っておきたいね。「カメリア粉あるかな」

あ、ビールはスーパーで買おう。「イースト菌は持ってきてるんだ」

あ!シャインマスカットあるかな。「水はきれいなものがいいな」

夕飯何にする。「俺はパンを作る」

明日の朝飯は。「俺はパンを作る」

なんて心を躍らせていた。

そんなウキウキとした気分で諸々の調達を終え、

駅前から路線バス 駒ヶ岳ロープウェイ線(菅の台経由)しらび平行きに乗車。

”切石公園下”で下車、目の前に”ホテルやまぶき”があるのでそこの側道へイン。

あとは真っすぐ200メートルくらい歩けば駒ヶ根キャンプセンターへ到着だ。

バス下車後、ウッキウキでキャンプ場へ向かう我ら

さあ!キャンプ場に到着だ

駒ヶ根キャンプセンターは別記事にて

いいキャンプ場でした。

彼は夜までパン作りに夢中だったんだ。

Filmpic:そんな駒ヶ根キャンプセンター・パン作りの夕をチラ見せ。

Day2

4時に起床、5時から昨日降りた切石公園下からロープウェー行きのバスに乗車予定だ。

ザック一つで来訪していることから撤収も一瞬、ものの30分で撤収を完了し、諸々準備万端か

そしてこれから望む山へ想いを口にする。

さて、これから行く山ではこの荷物の殆どが必要ないもの。ただの重り。

さあ、あとは来るバスに乗るだけだね。なんてバス停に向かっていたら何やら人影が……?

裏の駐車場から出てくる人、ホテルやまぶきから出てくる人、既に15人ほどバス停に並んでいた。

どうやら菅の台バスターミナルは明け方満車になったらしい。、、

おいおいまさか……、いや、ここのバス停は菅の台バスターミナルよりも手前だから何も影響はないはず、、、

と思っていた。

そして駅前から来たバスは満車にて「乗れないよ」とのアナウンスを残して通り過ぎていく。

……予測が甘かった。駅前から混んでいたのか。。次は30分後か。始発でもうまくいかないのか……と肩を落として

その5分、目の前をバスが次から次へと走り過ぎていく。 端のバス停の僕らには目もくれずに。

どうやら菅の台バスターミナル は凄まじいほどの行列で、臨時のバスが難題も必要な模様。。。

「次のバスに乗れなかったらどうしよう」なんて不安もありながら30分待ち、次は乗れた。しかも座れた。 これからしらび平駅まで30分以上、立ちっぱなしも覚悟していたのでラッキーだった。

そしてこのバスは逆に菅の台バスターミナルからの乗車は無し。

繁忙期はそういう区分けをしているのね。

しっかしバスの中は超満員。これは通勤ラッシュの東西線、門前仲町⇒茅場町間を彷彿とさせる満員具合だった。各それぞれザックを持っているからぎゅうぎゅうなのだけれども。

まあソーシャルディスタンスもあったもんじゃない。笑 ぎゅうぎゅうのすし詰めバス。30分。

幸いロープウェーは待たずに乗り込むことができ、バスに乗れてからは難なく千畳敷カールへと降り立つことができた。

紅葉が始まった9月の中央アルプス。どこを見ても人!人!人!

この山行はなかなか充実したものだったから別の記事に書き纏めようと思う。

そんな、繁忙シーズンの木曽駒ケ岳アクセス事情だったのでした。

まとめ

  1. 木曽駒ヶ岳の繁忙期はバスで日帰りは難しい
  2. なんならテント泊も危うい
  3. 菅の台の駐車場は明け方前に満車になるので余裕を持った前乗りが必要
  4. 臨時が多すぎて撹乱する。(路線バスのシステムが変わる)
  5. 駒ヶ根キャンプセンターは1週間前でも予約取れる&高規格なキャンプ場
  6. 始発で向かう千畳敷カールはとても気持ちがいい
最新情報をチェックしよう!
>全力趣味の限界へ

全力趣味の限界へ

本気で全力を注いでいるキャンプと登山を中心の趣味をテーマとしたライフスタイルマガジンです。些細なことでも気が付いたことがあればコメントやリアクションいただけると喜びます。 その他インドアスタイル、コーヒー記録なども含め雑多に発信していきます。

CTR IMG