はじめに

ザックは、登山ギアの中でもっとも「日常」との境界が曖昧な存在だと思います。山に行くために買ったものが、気づけば街でも毎日背負っている。そんな経験、きっとあるはずです。
僕にとってそれが「BUDDY22」でした。購入したのは発売された2018年夏。あれから7年、軽い日帰り登山から日常の買い物まで、あらゆるシーンを共にしてきました。今回はそのリアルな使用感を、レビューと購入検討者へのガイドを兼ねて紹介します。
背負った瞬間に「一体化する」感覚

まず、このザックを初めて背負ったときの印象は「体の一部になったようなフィット感」。
ショルダーハーネスはしっかり厚みがありながら硬すぎず、肩を自然に包み込みます。そして背面構造が絶妙。平らすぎず、無駄に盛り上がりすぎず、背中のラインに沿って馴染むように設計されています。
僕自身、これまで様々なザックを試してきましたが、BUDDY22ほど「同化」する感覚を得たものはありません。特に日帰り登山で5〜7kg程度の荷物を背負うとき、肩への圧力が分散されて疲労感が圧倒的に少ない。街中で数時間背負い続けても、重さを気にせず歩けるんです。
登山での使用感:小さいのに頼もしい

容量は22L。数字だけ見ればコンパクトですが、設計がうまくて見た目以上に収納力があります。
例えば、夏の低山ハイクなら水2L、レインウェア、行動食、軽量シート、カメラ一式を入れてもまだ余裕がある。冬の軽い里山なら、フリースを丸めて詰め込んでちょうどいい感じ。
そして特徴的なのが、ポケットの配置。サイドポケットは深さがしっかりあり、500mlのボトルが安定して収まります。フロントポケットも使いやすく、アクセス頻度の高い行動食や地図を入れるのに最適。登山中に「どこに入れたっけ?」と迷わないのは、長時間行動では大きなアドバンテージです。
日常での使用感:街に溶け込むデザイン

BUDDY22は、機能性だけでなくデザインも秀逸です。いかにも「山用」な雰囲気がなく、シンプルで無駄のないフォルム。これが普段使いに自然とフィットする理由です。
僕は仕事やカフェに行くときも、買い物やちょっとした旅行にもBUDDY22を背負っていきます。ノートPCや本を入れても形が崩れにくいし、背負い心地は登山時と同じ。リュック=カジュアル、という印象を超えて、落ち着いたコーディネートにも合わせやすいのが良いところ。
「登山帰りにそのまま街に出ても違和感がないザック」──これは実際に使い続けてこそ実感できるメリットでした。
7年間使ってわかった耐久性

ザックは使い込むほどに差が出ます。7年使ってきたBUDDY22は、縫製のほつれやショルダーのへたりも最小限。ファスナーの動きもスムーズで、ストレスを感じたことはありません。
もちろん色あせや細かな擦れはありますが、それはむしろ「味」になっている。アウトドアギアとしての耐久性は申し分なく、まだまだ現役で使い続けられる安心感があります。
「長く付き合えるザックを探している」人には、自信を持っておすすめできるポイントです。
一緒に写ってるSwingもスーパーおすすめ。
購入を検討している人へ
BUDDY22は、
- 日帰り登山やハイキングにちょうどいいサイズ感
- 普段使いでも違和感のないデザイン
- 長期間使用に耐える堅牢性
を兼ね備えた万能ザックです。
特に「山と街を行き来する生活スタイル」の人にとっては、これ以上ない相棒になるでしょう。22Lというサイズは「大は小を兼ねる」派の人には物足りないかもしれませんが、荷物をコンパクトにまとめる習慣がある人にとってはベストバランス。
まとめ
7年間、僕の背中に寄り添い続けてくれたBUDDY22。登山では疲れを感じさせず、日常では自然に馴染み、長く使っても壊れない。この3拍子が揃ったザックは、そう多くはありません。
「これまでで一番体の一部と同化したザック」──そう断言できるBUDDY22は、これからも僕の日常と山行を支えてくれる大切な相棒です。
別記事ですが、CaylのMariもめちゃくちゃおすすめです。