
山で使うギアをUL化していく中で、多くの人が悩むのが“テーブル”の存在だと思います。
チタン製の脚付きテーブル、プラダンDIY、軽量ロールトップ式テーブル……とにかく軽くて機能的な選択肢がある中で、僕が最終的に選んだのは「ただの軽い木の板」でした。
■ ULの本質は“シンプルで多用途”であること
この木の板は、市販のテーブルのように脚があるわけでもなければ、超軽量素材で作られたハイテクギアでもありません。
ただ、軽くて、ある程度の広さと厚みがあって、ザックの背中の形に合わせて差し込めるもの。
それだけです。
ですが、この“ただの木の板”があれば、調理、食事、コーヒー、道具整理、パッキング時の土台……
あらゆるシーンで「ちょうどいい台」になってくれます。
■ 安定性で選ぶならこれ一択

実は脚がないことで、逆に安定感がめちゃくちゃ高いです。
足つきテーブルはどうしても地形に左右される部分があるのに対して、木の板なら地面にベタ置きすることで簡単に“平面”を作れます。
多少の傾斜でも、岩や石の上でも、木の枝を避けながらも、安定したスペースを確保できるのです。
特に風のある稜線上などでは、ガスバーナーやクッカー、飲料水のコップなど、落下や転倒が命取りになることもあります。
こうした状況で、木の板の“安定感”が何よりの安心になります。
■ ULパッキングにもバッチリ対応
この板、パッキングもめちゃくちゃ楽なんです。
ザックの背面パネルに沿わせて差し込んでおくだけ。変な突起もないし、嵩張らないし、軽いから全くストレスになりません。
板の厚みやサイズは好みによって調整すればよく、使い古したまな板やDIYカットしたベニヤ板でもOK。
UL的には「専用じゃないものを流用する」ことに美学があると思っているので、この板の“道具っぽくない佇まい”がまた良いんですよね。
■ 活躍シーンは数知れず
- ガスバーナーを安定させたい時
- 熱いクッカーを地面から離して置きたい時
- テント内でちょっとした小物を整理したい時
- 朝のコーヒータイムにお気に入りのカップを安心して置きたい時
- 風が吹く稜線でも、水平な面で丁寧に湯を注ぎたい時
……そんな時、さっと取り出して“水平な世界”を作ってくれるのがこの木の板です。


■ 最後に:ULテーブル沼の出口は「原点回帰」かもしれない
ギア好きとしては、軽くて便利でかっこいいULテーブルを次々に試したくなる気持ちはすごく分かります。
でも実際に山で使い倒していくと、どんどん「脚なんていらない」「平らな板だけでいい」ってなっていくんですよね。
最終的に、自作した軽い木の板1枚が、一番信頼できて、一番出番が多くて、何より使っていて心地よいギアでした。
これからUL登山を志す人や、装備の見直しを考えている人にこそ、ぜひ一度試してもらいたいアイテムです。
使えば分かる、シンプルの奥深さ。木の板、やっぱり最高です。
百均のものでも十分だし、残置しても自然に還ると考えたら、、、ね。
でも…プラ段のテーブルも良いよね
